[No.73] 2005.7.1-7 SWITZERLAND


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 7月1日(金)は、午前8時14分Munchen Hbf発、午後12時28分Zurich HB着のEC196でスイスへ向かった。スイスとの国境に近いドイツのLindau Hbfからは列車は逆向きに進行していく。国境に近づいたところで係員(警察?税関?)がパスポートの検査に来た。スイスへ入ったらスイスの係員による同様の検査があった。列車は定刻より20分程度遅れてZurichへ到着した。帰りの列車(スイスからドイツ)では検査は一切なかった。しかし、Frankfurt到着は1時間遅れだった。

 Zurichではホテル探しに苦労した。結局、駅の旅行案内所で近くのホテルを予約してもらったが、そのホテルを探すのにまた一苦労してしまった。Zurichの街中を歩くと、通りには数え切れないくらいのいろんなテディベア(身長150cm程度)が飾られていてちょっと驚いた。何故?

 2日(土)は、11時にホテルをチェックアウトした後、再度街中を散策し、3時の列車でLuzernへ向かった。1時間弱でLuzernへ到着。5時に友人のMartinと無事に落ち合うことができた。

 Martinの案内で城壁の塔へ登った時は、急勾配の長い階段にヘトヘトになったが、塔からの眺めは素晴らしいものであった。1時間ほど街を見て回ってから川沿いのカフェで再会を祝しビールで乾杯。次にレストランで夕食。もちろんビールも。その後、Martinの友人と合流するために川の反対側のカフェへ。何とそこで会ったのはMartinの友人とその奥さんの日本人女性だった。久しぶりに話す日本語。嬉しくまた楽しかった。会話は尽きなかったが、夜も更けてきたので散会しMartinの家へ向かった。暗くて周りの景色は分からなかった。明日が楽しみ。

 3日(日)は、朝起きて周囲の景色を見ると、どこか写真で見たスイスの風景にそっくりで非常に感激した。Martinの家は斜面の2階建てで、2階部分に広い庭が続いていて、そこには野菜やハーブの菜園のほかに何とプールまであった。

 遅めの朝食をとった後、奥さんのMonikaと一人息子のJan(11か月)も一緒にLuzern南方の山へハイキングに行くことになった。自然の森や山の感じは日本とそんなに変わらないが、緑の中に点在する家々、すれ違う人々、湖周辺の街並みの遠景、それらはスイスにいるという実感を強く与えてくれた。

 4日(月)は、Martinと首都Bernの見物へ出掛けた。スイスは道路はしっかり整備されていて、高速道路(アウトバーン)はもちろん無料。そこをヨーロッパ各国の車が行き交っているところを見るとヨーロッパの一体性が感じられる。島国日本ではあり得ないことだ。

 Bernでは国会議事堂を見た後、名物の熊を見に行った。Bern州の紋章が熊をあしらっていて、その関係で数匹の熊を飼育しているそうだ。日本人ツアー客と熊を見てからビールを一杯。街の中心にある有名なからくり時計塔も見に行ったがそこにも日本人ツアー客が。日本人ガイドの解説をちゃっかり聞いてしまった。

 5日(火)は、昼過ぎの列車でFrankfurtへ向かわなければならなかった。あっという間のドイツ・スイス旅行。時間の経つのは本当に早かった。車中で食べるようにとMonikaがサンドイッチとフルーツとペットボトルの水を持たせてくれた。MartinにMosen駅まで送ってもらい、再会を約束し固い握手を交わして列車に乗り込んだ。寂しさもあったが別れは旅の宿命。動き始めた列車に合わせ心の中で「また来るぞ!」と誓った。
   Mosen 12:46 → Lenzburg 13:19
   Lenzburg 13:55(*IR574) → Basel SBB 14:38
   Basel SBB 15:12(**ICE504) → Frankfurt(M)Flughafen Fernbf 18:06
  *IR=InterRegio, **ICE=InterCityExpress
 ICE504は出発が30分ほど遅れ、Frankfurt空港へは1時間遅れで到着した。そのまま駅と空港に隣接のSheraton Hotelに泊まった。

 6日(水)は、午後2時のキャセイパシフィック香港行きに搭乗。翌7日(木)午前7時に香港着。午前9時の成田行きに乗り換え、午後2時30分に成田着。無事に帰国した。

 今回何故ドイツとスイスかというと、そこには友達がいたから。ドイツのBenとBosoonについては、Bosoonとの最初の出会いは甲府だったが、その後アメリカ・韓国・日本で何回か会っている。Benとは韓国でBosoonと一緒に会って、その後日本でも会った。スイスのMartinとはイギリス留学時代に英語学校で知り合った。2003年6月に奥さんのMonikaと一緒に日本へ来たことがある。

 外国人の友達を持つことは非常に有意義だと思う。旅行の時に都合が良いということもあるが、彼らを通じてそれぞれの国を知ることが出来たり、日本に対する考えなどを知ることが出来て、私の国際感覚の向上に大きく寄与している。最近の日本を取り巻く国際情勢は大きく変化しており、その変化に適切に対応できなければ日本は国際社会から取り残されてしまう気がする。日本の将来を担う若者はもっと海外へ出て沢山友達を作って欲しい。

 デジカメの充電器を忘れてしまい、バッテリー残量が少なくなってきたため、スイスでは十分な写真が撮れなかった。反省。

 ところで、スイスでは、通貨はCHF(スイスフラン)、インターネットの識別符号は.chであるが、このCHはスイスの正式名称であるConfederatio Helveticaの略称で、これはヘルヴェティアの連合という意味で、古代ローマ時代にスイスに住んでいたケルト部族のヘルヴェティア族に由来しているそうだ。

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